こんにちは、FP講師のhanazoです。
「持ち家と賃貸、結局どっちがいいの?」 この永遠のテーマに対して、日経新聞(2026年3月)が衝撃的な試算を出しました。結論から言うと、持ち家・賃貸どちらを選んでも、50年間の総支出は「1億円」を超えます。
大切なのは、コストの上昇にただ怯えるのではなく、「どちらを選んでも1億円かかる」という前提に立ち、手遅れになる「40歳」までにライフプランの決断を下すことです。
今回は、FP講師である僕がこの記事から読み解く「住まいにかかるコストの現実」と、あなたが今すぐ取り組むべき「家計防衛術」について解説します。
ぴっぴねえ先生!ニュースで見たんですけど、家を買うのも借りるのも、一生で『1億円』もかかるって本当ですか!?わたし、そんなにお金払えません……!



本当だよ。しかも、たった3年でコストが2,000万円も跳ね上がっているんだ。『持ち家か賃貸か、どちらがトクか』なんて議論はもう時代遅れ。現実を直視して、戦略を練る必要があるよ


わずか3年で2,000万円増!住居費「1億円」時代の現実
住居にかかるコストは、急激なインフレによって膨れ上がっています。日経新聞の試算によると、現在の50年間の総支出は以下の通りです。
- 持ち家(首都圏・戸建て):約1億900万円
- 賃貸(首都圏・マンション):約1億660万円
驚くべきは、その上昇幅です。3年前の試算と比べて、なんと約2,000万円もコストが跳ね上がっています。
この背景にあるのは「インフレ」です。住宅価格そのものの高騰に加え、修繕にかかる建材費や人件費、都心を中心とした家賃相場の上昇が重なっています。これらが積み重なり、僕たちの「住む権利」にかかるコストを劇的に押し上げているのです。
僕が提唱している「守りの資産形成」において、固定費のコントロールは最優先事項ですが、この「住居費」という巨大な固定費がここまで膨らむと、これまでの常識は通用しなくなります。
持ち家と賃貸、それぞれに潜む老後の「時限爆弾」
持ち家にも賃貸にも、老後に家計を圧迫しかねないリスクが潜んでいます。
1. 持ち家のリスク:高齢期の多額な修繕費
「ローンが終われば持ち家の方が楽」というのは少し楽観的です。試算によると、築30年目には雨漏り対策などのメンテナンスだけで約900万円もの支出が必要になるケースがあるそうです。高齢の年金生活の中で、この突発的な出費をどう捻出するか。これが持ち家の大きな「壁」になります。
2. 賃貸のリスク:老後の住み替えと入居拒否
一方で賃貸は、高齢になっても月々15万〜20万円近い家賃負担が一生続きます。さらに深刻なのは、大家さんの約7割が高齢者への貸し出しに抵抗感を持っているという調査結果です。「自由な住み替え」が賃貸のメリットですが、「高齢になると選びたくても選べない」という現実に直面するリスクがあります。
持ち家派が見落とす「40歳のデッドライン」
もしあなたが持ち家を検討しているなら、遅くとも「40歳」までには決断すべきです。理由は「住宅ローンの時間切れ」という2つの壁があるからです。
- 健康状態(団信)の壁 住宅ローンを組む際は「団体信用生命保険(団信)」に加入しますが、40代後半になると健康状態が悪化し、審査に通らなくなる例が増えます。
- 返済期間の壁 多くの金融機関は「80歳完済」を条件としています。毎月の負担が少ない35年ローンを組むなら、逆算して45歳が限界です。それ以降は返済期間が短くなり、毎月の返済額が急増します。
「もっと貯金ができてから」と先延ばしにしていると、制度上の時間切れを迎えてしまいます。
どちらを選んでも1億円。あなたが今やるべき戦略


「どちらがトクか」という議論よりも、「どちらを選んでも1億円かかる前提で、どう準備するか」にエネルギーを注ぐべきです。
まずは「守り」 どちらを選んでも、老後まで続く高額なコストに耐えられる「貯蓄」と「家計の筋肉質化」が欠かせません。不要な出費を見直し、余剰金を生み出す仕組みを作りましょう。
次に「攻め」 インフレでコストが上がるなら、資産もインフレに負けないように育てる必要があります。守りで作った余剰資金を新NISAに回し「複利」の力で資産形成をブーストさせましょう。また、副業等で事業所得を得ることも強力な対策になります。
まとめ:正しい知識で「住まいの1億円」に備えよう
インフレやコストの上昇に怯えるのではなく、正しい知識を持って「自分でコントロールできる家計」を作っていきましょう。
- 持ち家も賃貸も、50年間の総支出は「1億円」を超える。
- インフレにより、わずか3年でコストが2,000万円上昇している。
- 持ち家は「高齢期の修繕費」、賃貸は「老後の入居拒否」がリスク。
- 持ち家を検討するなら「40歳」が決断のデッドライン。
- 「守り」と「攻め」の二刀流で、1億円の負担に備える。
この記事が、あなたの住まいと未来を考えるきっかけになれば嬉しいです!










