hanazoぴっぴちゃん、前回は社会保険がいかに「最強のサブスク」かって話をしたよね



ええ、仕組みはわかったわ!でも、実際に私が病気になったり、老後を迎えたりした時に「いくら振り込まれるのか」が具体的に見えないと、まだ民間保険を解約する勇気が出ないのよね…



自分もっす!数字で見ないと、推しのコンサート代を削ってまで「守り」を固めるべきか判断できないっす!
前回の記事👇( https://hanazoblog.com/social-insurance-basics/)では、社会保険の全体像を解説しました。


でも、あなたが本当に知りたいのは「具体的な金額」ですよね。
「いくらもらえるか」がわかれば、用意すべき貯金額や、必要な民間保険の金額をピンポイントで割り出すことができます。 今回は、FP講師である僕(hanazo)が、会社員なら絶対に知っておきたい「3つの主要な給付金」の計算式を伝授します。
電卓やスマホの計算アプリを片手に、一緒に計算してみましょう!
1. 働けなくなった時の「傷病手当金」いくらもらえる?
病気やケガで長期間会社を休むことになった時、あなたの生活を支えてくれるのが「傷病手当金」です。民間保険の「就業不能保険」を検討する前に、必ずこの計算をしてください。
① 傷病手当金の計算式
1日あたりの支給額 =【直近1年間の標準報酬月額の平均】÷ 30日 × 2/3
ざっくり言うと、「いつもの額面給与の約67%」がもらえると考えればOKです。
② 【具体例】月収30万円の会社員の場合
- 1日あたり:約6,666円
- 1ヶ月(30日)あたり:約20万円



えっ、月20万円ももらえるんすか!?それなら、家賃と食費は何とかなりそうっすね!
③ FPが教える「注意点とメリット」
ここで重要なポイントが2つあります。
- 支給期間は最長1年6ヶ月: メンタル不調などで長期療養が必要になった場合でも、これだけの期間サポートされます。
- 非課税である: 実は傷病手当金には所得税や住民税がかかりません。手取り感としては、現役時代の8割程度に感じるはずです。
「もし働けなくなったら無一文になる」という不安は、この数字を知るだけで消えませんか?
2. もしもの時に家族を守る「遺族厚生年金」いくらもらえる?
「自分が死んだら家族が路頭に迷うかも…」という不安から、数千万円の生命保険に入っていませんか?その前に、国の遺族年金を計算しましょう。
① 遺族年金の2階建て構造
会社員のあなたに万が一があった場合、残された家族には以下の2つが支給されます。
- 遺族基礎年金: 18歳未満の子供がいる場合にもらえる ※子供が18歳になるともらえなくなります
- 遺族厚生年金: 会社員として保険料を払っていた期間に応じてもらえる
① 遺族基礎年金:「子供がいる世帯」を守る鉄壁のガード
まず知っておくべきは、遺族基礎年金は「18歳到達年度の末日までの子(または20歳未満で障害のある子)」がいる場合に支給されるという点です。



つまり、子供がいない夫婦の場合は、遺族基礎年金はもらえないってこと?



の通り。子供がいない場合は、次で説明する「遺族厚生年金」のみ(または中高齢寡婦加算など)の受給になるんだ。ここが大きな分かれ道だね
【令和5年度・6年度の支給額】
遺族基礎年金の額は定額で決まっています。
- 配偶者が受け取る基本額:年間 約81.6万円(※1)
- 子の加算額(1人目・2人目):各 約23.5万円
- 子の加算額(3人目以降):各 約7.8万円 (※1 昭和31年4月1日以前生まれの方は金額が異なります)
【具体例で計算してみよう】
- 子1人の世帯: 81.6万 + 23.5万 = 年間 約105万円
- 子2人の世帯: 81.6万 + 23.5万 + 23.5万 = 年間 約128.6万円
- 子3人の世帯: 81.6万 + 23.5万 + 23.5万 + 7.8万 = 年間 約136.4万円



自分、子供が2人いるっす!それだけで年間128万円ももらえるなら、かなり心強いっすね!



ぱぐ男くん子供が2人いて推し活してるとは…。やるわね
【補足】
遺族基礎年金は、末の子が「18歳の年度末」を迎えると支給が止まります。 「子供が独立するまでの教育費・生活費」をサポートするための制度、と覚えておきましょう。
遺族基礎年金の額がわかったら、会社員のあなたはさらに「遺族厚生年金」が上乗せされます。
② 遺族厚生年金:会社員の上乗せパワー
遺族厚生年金は、亡くなった方の「厚生年金の加入期間」や「給与額」によって決まります。
遺族厚生年金 =【老齢厚生年金の報酬比例部分※】× 3/4
これだと難しいので、一般的な年収500万円の会社員(子1人、妻30代)の例で見てみましょう。
- 遺族基礎年金:約105万円(※子供1人の場合)
- 遺族厚生年金:約50万円
- 合計で、年間 約155万円(月額 約13万円)
※「報酬比例部分」ってなに?
報酬: 現役時代の給料とボーナスの合計(平均額)
比例: 加入期間が長いほど、給料が高いほど、もらえる年金が増えるつまり、「現役時代にどれだけ稼いで、どれだけ長く保険料を納めたか」という、あなたの「実績」によって決まる金額のこと



月12〜13万円が国から出るなら、住居費(住宅ローンなら団信でゼロ)を引けば、高額な死亡保険は必要ないかもしれないわね
③ 「中高齢寡婦加算」というボーナス
さらに、子供が18歳を過ぎて遺族基礎年金が止まった後も、妻が40歳〜65歳の間であれば年間約60万円の「中高齢寡婦加算」が上乗せされる場合があります。



こんなボーナスもあるね。なかなかに手厚いわね
3. 老後の柱「老齢年金」はねんきん定期便で一発回答!


「年金なんてもらえない」と嘆く前に、ハガキで届く「ねんきん定期便」を今すぐ探してください。実は、見るべきポイントは1箇所だけです。
① 50歳未満と50歳以上で見方が違う
- 50歳未満の人: 「これまでの加入実績に応じた年金額」 (※今までの分だけなので少なく見えますが、今後働くほど増えます)
- 50歳以上の人: 「現在の条件で60歳まで働いた場合の見込み額」 (※これが一番リアルな数字です)
② FPが教える「ざっくり計算式」
もし手元に定期便がないなら、以下の目安で計算してみてください(40年加入の場合)。
- 国民年金(基礎年金): 約81万円(満額/年)
- 厚生年金: 【平均年収】× 0.005481 × 【加入月数】
例:平均年収500万円で40年(480ヶ月)働く場合の厚生年金: 500万円 × 0.005481 × 480 = 約131万円
基礎年金81万円 + 厚生年金131万円 = 年間合計 約212万円(月額 約17.6万円)
4. 【実践】あなたの「本当の必要保障額」を計算しよう
数字が見えてきたところで、最後に民間保険を見直すための「3ステップ」を公開します。
ステップ1:支出を把握する
「もしもの時」に月いくらあれば生活できるか出してみましょう。(例:月25万円)
ステップ2:社会保険の受取額を引く
先ほどの計算式で出た金額を引きます。 (例:25万円 − 傷病手当金20万円 = 不足分 5万円)
ステップ3:不足分だけを補う
この「5万円」をどう補うか?
- 貯金が300万円あれば、数年間はカバーできる → 民間保険は不要!
- 貯金がないなら、月5万円出る安い掛け捨て保険にだけ入る → 固定費削減!



どうだい?「不安」を「数字」に変えるだけで、どれだけ無駄な保険料を払っていたか見えてくるはずだよ
まとめ:数字を知れば「不安」は「戦略」に変わる
今回、具体的な計算式を見てきました。
- 傷病手当金: 給料の約2/3。税金もかからない最強の盾。
- 遺族年金: 子供がいれば月12〜15万円程度。
- 老齢年金: 会社員なら月15〜18万円程度がボリュームゾーン。
あなたが備えるべきなのは、この「国からもらえる金額」と「理想の生活費」の「差額」だけです。
「よくわからないから」と民間保険に月3万円払うのと、 「月15万は国から出る。足りない5万を投資で用意しよう」と月3万円を積立NISAに回すのとでは、10年後の資産額に天と地ほどの差が出ます。



自分、さっそく「ねんきん定期便」を探して計算してみるっす!浮いたお金で、次は「攻め」の投資に挑戦したいっす!



その意気だね。守りを固めたら、次はいよいよ「資産3,000万円への投資戦略」について歩き出そう!
【次に読んでほしい記事】NISAを活用して資産を構築しよう👇












