FPとして相談にのっていると、よくこんな声を耳にします。
「貯金が必要なのはわかっているけど、気づくと銀行の残高がほとんどない」
「貯金って地味すぎて、モチベーションが続かない」
こうした悩みは決してあなただけのものではありません。多くの人が同じ状況に陥っています。
でも大丈夫!この記事では、貯金マインドの作り方について、じっくり丁寧に解説していきます。資産形成の基礎となる大切な考え方です。この記事を読み進めることで、貯金のモチベーションを高め、楽しみながらお金を貯める感覚を身につけられるようになります。
ここでいう「貯金」とは、純粋に現金を貯めることを指します。似た言葉で「貯蓄」がありますが、こちらは現金に加えて株や投資信託などの金融資産も含む広い意味を持ちます。このブログでは、まず貯金を確保し、その上で金融資産を積み立てることによって、最終的に貯蓄として大きな資産を築くことを目標としています。
早速ですが、以下の4つのステップを踏むことで「貯金マインド」つくれます。
ぴっぴ4つのステップね・・・。先生、詳しく解説してください!貯金やらなくちゃとは思ってるんだけど、ついつい先延ばししちゃうんです



貯金はちゃんと自分で「やる!」って決めないとなかなかできないんだよね。順を追って解説するね
まず最初にご覧ください。小金持ちになるための「攻め」と「守り」を解説してます。
なぜ貯金が必要なのかを知る


将来の不安を減らすため
貯金があること自体が、心の安心につながります。将来、思いもよらない出費があったとしても、生活を維持できるという精神的なセーフティネットになるのです。
心の余裕・選択肢が広がる
貯金があると、人生の選択肢が増えます。たとえば、仕事を辞めて学び直したり、副業を始めたりするなど、自分の意思で人生を選ぶ自由度が広がります。お金がないと、目先の生活費や固定費に追われ、やりたいことが後回しになってしまいがちです。
緊急時に自分と家族を守れる
病気、怪我、事故、災害など、予期せぬ出来事は誰にでも起こりえます。貯金は、そのような事態に生活を支える生活防衛資金として活用できます。
ライフイベントへの対応
結婚、出産、住宅購入など、人生には多額の費用がかかるイベントがあります。計画的に貯金しておくことで、無理なく実現することができます。
僕の体験談
えらそうなことを言ってますが、僕は28歳で結婚した時、手元には40万円しかありませんでした。子どもも早めにできたため、自由にお金を使える状態から一転、倹約せざるを得ない状況になり、本当にしんどかったです。
不動産投資にも興味があったため、結婚・出産をきっかけに貯金を本格化させました。当時はまだ、投資用不動産の優良物件も多かったのですが、貯金が足りず、頭金が払えなくて断念した物件がいくつもありました。いまだに「あの時買えたてたらなぁ」と思うこともあります・・・
この経験から、計画的に貯金することの重要性を痛感しました。
貯金がもたらすメリットを理解する
少額でも積み上がることで自信が生まれる
目標額まで貯められた経験は、自分への信頼感を生みます。貯金ができる自分を認めることで、さらに貯金への意欲も湧きます。
仕事・生活のストレスが下がる
「お金がある」という事実は、心の余裕を生みます。いざというときでもしばらく生活できる安心感が、日々のストレスを軽減し、仕事や人間関係にも良い影響を与えます。
制度(NISA・投資)を活かす土台になる
必要な貯金額に近づいたら、徐々に投資(おすすめはオルカン)を始めることも可能です。複利効果で資産を増やす土台としても、まずは貯金が大事です。
■ 複利効果とは
利息や運用益が「元本に加わって」、その合計に対してまた利息がつく仕組み。つまり、利益が利益を生む状態になります。
元本だけでなく、元本+今まで増えた利益の合計に対して利息がつく時間が長いほど、増え方が加速度的(カーブするように)大きくなる投資・貯金・積立の「時間を味方につける」最大の武器。これが複利効果です。
NISAについてはこちら!
なぜ自分は貯金できないのかを知る
人間の心理的クセ(現実逃避・先延ばし)
頭では貯金が必要だと理解していても、つい先延ばししてしまうことがあります。
- 「今月は飲み会が多いから、貯金は来月からにしよう」
- 「限定商品だから、今買わないと損…。貯金はいつでもできるからまだいいや」
貯金は強制されるものではないため、いくらでも先延ばしできます。先延ばししている自分を責める必要はありませんが、このクセに気づくことが第一歩です。
緊急 vs 重要の2軸で考えてみる
物事を「緊急かどうか」と「重要かどうか」の2軸で考えると、貯金が後回しになる理由が見えてきます。これは「緊急・重要マトリックス」と呼ばれ、大変重要な考え方です。
緊急・重要マトリックスの例


- 緊急で重要なこと:親が危篤で病院に駆けつける、取引先にご品納入してしまい対応が必要など
- 緊急で重要でないこと:ラインが来た、好きなアーティストのTV、ゲーム発売日に買うなど
- 緊急でなく重要なこと:貯金、投資、勉強、健康づくり、自己投資、家族との時間など
- 緊急でもなく重要でもないこと:YouTubeの無限ループ、意味もなくテレビを見るなど
多くの人は、「緊急で重要ではないこと」に時間やお金を使いがちです。逆に「緊急ではないが重要なこと」、つまり貯金や投資は後回しになりやすいのです。
あなたが今使おうとしているお金は、本当に「今」必要で、かつ「重要」なものですか?
成功している人ほど 緊急でなく重要なことに時間を割いています。ここが未来の成果・健康・資産をつくる領域だから。
僕はこの考え方を20代の後半に、ある経営者の方にお会いした際にこれをいわれ、まさに脳みそをハンマーで叩かれた感覚でした。どれだけ重要でないことに時間やお金を使ってきたのだろうと。
それ以降、緊急ではないけど重要なことを意識的に取り組むようにしています。この思考のおかげで人生が変わりました。



ちょっと耳がいたいです・・・。いわれてみると「確かに」って感じ・・・



「貯金」って、さっきのマトリックスの左上領域の代表例なんだよね。意識的にやらないとなかなかできないんだ
支出の管理不足(使途不明金)
- 家計簿やアプリを使っていない
- 少額の支出を記録していない
- 現金払いが多く、履歴が残らない
支出の記録や管理が不十分だと無駄遣いに気が付きません。キャッシュレスやカード決済を活用し、記録を残すことがおすすめです。
固定費を変動費だと思い込む
- フィットネスクラブの月会費やサブスクサービスを、実際より少なく見積もる
- 支出は毎月固定なのに、利用頻度が減ったため「安くなった」と勘違いする
例えば
フィットネスクラブの会費が毎月定額(1万円)の定額プランで通い始めたとします。最初は1万円以上使い倒そうと毎週のように通っていました。次第に、しんどくなってしまい月に1回ペースになりました。会費は変わらず1万円払っているのに、通う頻度が減ってるので安くなっていると勘違いしている。
といった具合です。
これだったら定額のプランはやめて、都度払いに変更したほうが良いですよね?
過去の行動を責めない
- 今まで貯金できなかった自分を責める必要はありません
- 日本ではお金教育が不足していたため、正しいお金の感覚を持つのが遅れるのは自然なことです
- 重要なのは、「気づいた今」がスタート地点ということです
僕も20代後半はほぼゼロ状態でしたが、今では貯金と資産構築ができています。考え方ひとつで大きく変わることを、ぜひ知ってほしいです。
自分に必要な貯蓄額を知る


生活防衛資金の目安(3〜6か月)
生活防衛資金とは、突然の災害やリストラなどで収入が途絶えた場合に生活を維持するために必要なお金です。一般的には生活費の3〜6か月分が目安といわれています。
まずは3か月分を貯めて成功体験を積むことが大事です。3か月分が達成できたら、徐々に6か月分まで貯めるか、並行して投資を始めることも検討しましょう。
無理なく設定するための考え方
- まずは3か月分を目標にする
- 予想外の支出があってペースが遅れても焦らず継続する
- 慣れてきたら6か月分まで貯めるか、投資と並行してもOK
貯蓄を続けるためのマインドセット
習慣化のコツ(小さく始める・仕組み化)
- 生活防衛資金用口座を用意(給与口座とは別)
- 自分の収入から生活費を引いた余剰金を算出
- 給料日に余剰金の3分の1を自動で生活防衛資金口座へ
- 自動で引き落とすことがポイント
- 余剰金の割合を徐々に増やす
- 最初から固定額を設定して残りで生活する方法もOK
目標より“過程”を大事にする
- 継続が最も重要
- 予想外の出費があっても期限を延ばせばOK
- 行動そのものを評価することが大切
完璧主義を手放す
- 想定外のことは必ず起こる
- 今月貯金できなくても問題なし
- 数か月かけて取り返せば十分
- 肩ひじ張らずリラックスして取り組むことが長続きの秘訣
今日のまとめ
●貯金が必要な理由
将来の不安が減り、心の余裕が生まれ、人生の選択肢が広がります。緊急時にも自分と家族を守る力になる。
●貯金がもたらすメリット
少額の積み上げでも自信につながり、生活のストレスも軽減。投資を始めるための“土台”にもなる。
●貯金できない理由を知る
先延ばし・緊急でない重要事項の後回し・使途不明金など、原因を知ることで改善策が見える。固定費と変動費を勘違いしているケースも多いので注意。
●必要な貯金額=生活防衛資金を把握する
まずは生活費3ヶ月分、慣れたら6ヶ月へ。固定費・変動費を洗い出し、無駄を削った金額こそ「あなたに必要な最低限の生活費」
●貯金を続けるためのコツ
小さく始める・自動化する・完璧を求めない。できない月があってもOK。継続が何より大切!
ここまでを理解したら次は実践。ライフプランシートを活用した「貯金のコツ」を解説してます。



貯金に対する意識がだいぶ変わりました!貯金したくなってきたし、わたしもできる気がします



おお!その感じならぴっぴちゃんはマインド面は完璧だね。今度はもう少し具体的な「貯金のコツ」も解説するね



これで先に50万円貯めたほうに高級寿司をおごるという勝負、同期入社のぱぐ男くんを出し抜けるわ・・・



ん!なんかたくらんでる?



なんでもないっす
最後に
このブログでは、お金との付き合い方を**「攻め」と「守り」**の2つの視点で発信しています。
- 守り:ムダを減らしてしっかり貯める
- 攻め:収入を増やし、余ったお金を投資で育てる
どちらか一方だけでは、お金の不安から抜け出すことはできません。大事なのは、バランスよく「増やして、守る」ことです。
今回は「守り」のパートとして、貯金マインドについてお話ししました。ほかの記事もぜひご覧いただき、一緒に資産を築いていきましょう!
おしまい!




