生命保険は必要?不要?FPが最適な判断基準を解説

生命保険、本当に必要ですか?住宅費と並んで家計を圧迫する大きな支出のひとつが「保険料」。もし保険を見直して毎月の支払いを減らせれば、その分を貯金や投資に回すことができます。

FPとして多くの相談を受けてきた中で感じるのは、

なんとなく入っておいた方がいい気がする

というだけで生命保険を契約している人が非常に多いということ。

あなたが入っている生命保険が本当に必要なのか、そしてどのような選び方をすべきか。僕は保険の売り込みはいっさいやってませんので、中立的FPとしての立場でわかりやすく解説します。

結論:基本的に「掛け捨ての定期保険だけで十分」

ぴっぴ

あら。掛け捨ての定期保険だけでいいのかしら?なんか損しちゃいそう・・・

hanazo

保険は損得で考えるものではないよ!なにかあったときのために備えるものなんだから。普通のサラリーマンなら掛け捨ての定期保険で十分な理由を解説していくね

目次

代表的な生命保険の種類と特徴を分かりやすく解説

まずは数ある保険商品の中から、あなたが契約している、もしくは目にするであろう代表的なものを説明します。

① 定期保険(掛け捨て・もっともシンプルな保険)

生命保険の基本形。契約期間中に何もなければ満期金はゼロですが、そのぶん保険料が安く必要なときに大きな保障を準備できるのが特徴です。

  • 特徴
    ・10年・20年・60歳までなど、一定期間のみ保障
    ・満期金は0円(完全掛け捨て)
    ・必要な保障を“安く”持てる
  • メリット
    ・保険料が安い
    ・シンプルで分かりやすい
  • デメリット
    ・貯蓄にならない
    ・更新のたびに保険料が上がることがある

※満期金:契約期間を満了したときに、保険会社から受け取ることができるお金

② 終身保険(死ぬまで続く一生涯保障)

“一生涯の保障”が売りの保険。貯蓄性がある分、保険料は高めです。日本人は「掛け捨て」が嫌いなので、終身保険を好む傾向があります。

  • 特徴
    ・保障は一生涯続く
    ・払込完了後も保障は継続
    ・解約すると「解約返戻金」として、今まで払込んだ保険料の一部が戻ってくる(貯蓄性あり)
  • メリット
    ・葬儀代など将来の支出に備えられる
    ・長期で持つほど返戻率が上がる
  • デメリット
    ・定期保険より保険料が高い
    ・投資として見るとリターンは低い

③ 養老保険(死亡時も満期時も同額が受け取れる)

昔は教育資金用途で人気だった「保障+貯金」のハイブリッド保険。満期をむかえたら満期金が受け取れるため自分で使える。かなり貯金の意味合いが強い。

  • 特徴
    ・死亡しても満期でも同額が受け取れる
    ・強制的に貯金できる
  • メリット
    ・満期金が必ず返ってくる
    ・目的が決まった貯金に向く
  • デメリット
    ・保険料が非常に高い
    ・低金利で返戻率も伸びにくい

④ 変額保険(投資しながら保障を持つタイプ)

保険料の一部を株式・債券などで運用するため、受取額が変動します。死亡保険金の最低保障はあるものの、解約返戻金や満期金は運用結果に左右されます。

  • 特徴
    ・保険料の一部を投資運用
    ・受取額が運用次第で上下
  • メリット
    ・運用がうまくいけば受取額が増える可能性
  • デメリット
    ・元本保証なし
    ・内容が複雑
    ・手数料が高い

生命保険は本来「遺族を守るためのもの」

生命保険の目的は、万が一のときに家族が困らないよう生活費を補うことです。つまり、本来は“リスクに備える”ためのものですよね?ここを履き違えている人が非常に多いです。

これは定期保険でことがたります。

終身・養老・変額などは貯蓄性があるぶん定期保険にくらべて段違いに保険料が高く、途中解約すると返戻金は支払った保険料を下回るため、貯金目的で入るのは非効率です。

これはリスクが高いことだと思いませんか?

保険に貯金や投資の機能は本当に必要でしょうか?貯金や投資を自分でやることができれば、定期保険だけで十分なのです。

保険会社はあの手この手で高い商品を勧めてくる

保険会社は保険料の安い定期保険よりも、終身保険や変額保険等の保険料の高い商品を積極的にすすめてくることが多いです。

理由は単純で、保険会社がもうかるからです。高い保険料を預かって運用し、その差益が会社の利益になります。

自分で投資をする力があれば、差益は自分の資産になります。終身や変額保険が悪いというわけではありませんが、多くの人にとっては定期保険+自分で資産形成のほうが合理的です。

なお、終身保険は相続税対策で活用できるケースがありますが、そもそも相続税がかかるほど資産のあるひとも多くないので、ここでは説明は差し控えます。

貯金できない理由は「保険料が高すぎる」からかもしれない

家計相談で多いのが、保険料が高すぎて貯金ができないケース。養老保険や変額保険は保険料が重く、そのぶん家計が苦しくなります。

特に変額保険は、実質的に“運用を保険会社に丸投げしているだけ”で、投資信託より手数料が高いことがほとんどです。

だったら「オルカン」などのインデックス投資で自分で運用したほうが、コストも安く効率的です。

オルカンについての解説はこちら。

結論:多くの人は「定期保険だけ」で十分

自分で貯金・投資ができれば、終身・養老・変額に高い保険料を払う必要はありません。定期保険は一般的に月数千円、終身や変額は月数万円。差額を投資に回せば、むしろ資産は増えていきます。

必要な保険金額の目安は「遺族が生活できる最低限」

大切なのは、遺族が“しばらく普通に生活できる”程度の金額を用意することです。

例えば

  • 子どもがいる家庭:大学卒業までに必要なお金をざっくり確保
  • 夫婦のみ:遺族厚生年金を踏まえ、不足分だけを補う

保険は「もうけるため」に入るものではありません。「足りない分を補填する」という考え方で良いでしょう。

子どもの教育費目的なら「逓減定期保険」が最適

定期保険の中にも色々な種類があるのですが、たとえばこどもが大学卒業までのお金を用意する場合に活用できるものをご紹介します。

この場合は逓減定期保険(ていげんていきほけん)を活用すると、さらに保険料がおさえられます。

逓減定期保険とは時間の経過とともに、死亡保障額が少しずつ減っていく定期保険 のことです。

たとえば…

  • 契約当初:死亡保障 3,000万円 (こども2歳)
  • 10年後:死亡保障 2,000万円 (こども12歳)
  • 20年後:死亡保障 1,000万円 (こども22歳)

というように、時間経過とともに保障額が下がっていきます。

「時間がたつほど大きな保障はいらなくなる」という考え方を反映した保険です。

こともが小さいうちは、大学卒業までの期間も長く、お金が多くかかりますが、高校生になっていれば大学卒業までの期間も短いので必要な金額も少なくすみますよね?

必要なときだけ保障を大きくし、不要になるにつれて保障を減らせるため、月々の保険料も安くコスパの良い保険です。

実は、僕hanazoは定期保険すら入ってない

さんざん定期保険をすすめておりますが、僕は定期保険すら契約してません。それは、投資用不動産のローン借り入れ時に「団体信用保険」に加入したため。

僕が死んだ場合、ローン残高が「0」になるという保険です。ローンが完済され、遺族は賃料が毎月まるまる入ることになりますので、生活資金は確保できます。

団体生命保険に定期保険の代わりを担ってもらうわけです。(僕も不動産投資を始める以前は定期保険に加入していました

こうやって、可能な限り不要な支出を削減して僕も貯金や投資の資金を捻出してます。

今日のまとめ

生命保険は「定期保険」に絞ると家計が劇的に軽くなる
・生命保険は“遺族の生活を守るためのもの
・貯蓄性保険は保険料が高く、途中解約すると損をしやすい
・自分で貯金・投資ができるなら、定期保険だけでOK
・教育費目的には逓減定期保険がとても合理的

あなたも今一度生命保険について「払いすぎていないか?」を確認してみましょう。この記事があなたの家計見直しのきっかけになれば嬉しい限りです。

こちらの記事で当ブログの柱となる考え方を解説しています。ぜひご覧ください。

ぴっぴ

なるほど。掛け捨ての保険は「損」な感じがしてたけど、実は自分で貯金や投資ができればいちばん合理的なのね

hanazo

そうなんだ。生命保険によけいな機能はいらない派なんだよ僕は。

ぴっぴ

先生は保険屋さん嫌いなんですか?

hanazo

そんなことないよ!僕の兄は保険屋さんだしね。みんなに最低限の保険に見直して資産増加スピードを上げてほしいだけだよ!しかも保険屋は極力保険金出さないように変な基準振りかざしてくるし、給料高いし

ぴっぴ

あ、これ絶対嫌いだ。先生の兄の話とかって関係ないし・・・

最後に

このブログでは、

  • 守り:ムダを減らし、しっかり貯める
  • 攻め:収入を増やし、投資で育てる

という2つの視点でお金との付き合い方を発信しています。どちらか一方だけでは不安はなくなりません。“増やしながら守る”というバランスが大切です。

今回は「守り」のパートとして、貯金のコツに関する家計の見直し検討として、保険を取り上げてみました!ほかの記事もぜひ参考にしながら、一緒に資産づくりを進めていきましょう。

おしまい!

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この記事を書いた人

兼業FP講師 不動産投資家 メーカーサラリーマン 

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